八神純子盗作疑惑(パープルタウン）とシンガーソングライター殿堂入迄

八神純子は、1980年リリースの『パープルタウン』の題名で新曲を発売、初回プレス盤にはケネディの名前がクレジットされていなかったため、発売直後に「盗作ではないか」と騒ぎになりました。これに対して発売元は、ケネディから楽曲使用の許可を取っている事を説明し、再プレス盤からはタイトルに原題「You Oughta Know By Now」が併記されました。そして2022年にアメリカの「女性ソングライターの殿堂」に世界で活躍する女性ソングライターを称えるものとして、日本人として初めて選ばれてます。日本人として誇らしいですよね。

八神純子アメリカ滞在後発売の「パープルタウン～You Oughta Know By New~」は、発売直後に「盗作ではないか」と騒ぎになった

八神純子は、1980年4月から二ヶ月弱、アメリカのロスアンゼルスの一般家庭にホームステイしました。

帰国後の同年７月にリリースの「パープルタウン～You Oughta Know By Now~」は、アメリカ滞在の体験をもとにニューヨークの街並みをイメージして創り、パワフルに歌い上げたもので、JALPAK「I LOVE NOWYORKキャンペーン」CMソングとして使用されました。この曲はオリコン最高位2位となり、売り上げ60万枚の大ヒットとなりました。聴いていると引き込まれるようなメロディーです。

この曲は、前半は、レイ・ケネディ「Oughta Know By Now」（邦題：ロンリー・ガイ）のアレンジとメロディーの一部をベースに作曲され、後半サビの部分は八神純子のオリジナルという構成です。しかし当初は『パープルタウン』として発売され、さらに初回プレス盤にはケネディの名前がクレジットされていなかったため、発売直後に「盗作ではないか」と騒ぎになりました。大問題ですよね。

これに対して発売元のディスコメイトレコードは、ケネディから楽曲使用の許可を取っていること、原曲の権利関係が複雑な上にCM音源を急遽レコード化したことで手違いが生じたという事情を説明しました。再プレス盤からはタイトルに原題「You Oughta Know By Now」が併記され、ケネディら3人が追加でクレジットされたことで、和解しました。

疑惑は晴れて、八神純子はこの曲で同年の「第31回NHK紅白歌合戦」に初出場を飾りました。八神さんは、このような大変な思いをしての曲の大ヒットと紅白出場は本当に嬉しかったと思います。

八神純子最強人気曲ランキングベスト３と米国殿堂入り

１　みずいろの雨　1978年リリース

２　パープルタウン～You Oughta Know By Now~　1980年リリース

3　想い出は美しすぎて　1978年リリース

八神純子は、メリーランド州に本部のある米国女性シンガーソングライターの殿堂から、日本人として初めてアワードを受賞しました。

受賞理由は八神純子さんの丁寧に作り込まれた歌詞で聴衆を刺激する高い歌唱力と音楽性と長年の功績を称え、更なる活躍を期待する。という凄い快挙をアメリカで果たしています。

世界で活躍する八神さんは、「ラブソングから環境など地球の未来を見つめる曲まで、自分にしかできない歌を歌い続け、作って来たことが認められた」と喜びを語ってました。色々な経験があった中で本当に名誉な誇らしい事ですよね。

八神純子「みずいろの雨」が大ヒット！その前に歌手引退も考えていた。

実は八神さんは、シングル「さよならの言葉」の売り上げ低迷により、歌手引退も考える状況に追い込まれていたそうです。

次の楽曲作りに迷っていたとき、東京原宿の歩道橋で不意に曲想が下りてきたそうで、「みずいろの雨」を作曲することになったそうです。「みずいろの雨」は岩崎宏美の声を想定して書いた曲でしたが、自分で歌ってみたところ、とても評判がよくレコーディングの運びとなったそうです。八神さんは、非常に透明感のある歌声です。

作詞は、三浦徳子が手掛けています。1987年9月に、シングル「みずいろの雨」をリリースしたところ、有線放送やラジオ番組を中心にリクエスト回数が増え始め、TBS系音楽番組「ザ・ベストテン」の注目曲を紹介するコーナー「今週のスポットライト」へ出演したことで全国区に知名度を上げました。八神純子は「一夜にして大ブレイクした」と語っています。やっぱりあの当時の「ザ・ベストテン」へのテレビ出演は凄いですね。

純八神純子の生い立ちが凄い！

八神純子は、1958年1月（現在67歳）、八神製作所（医療機器専門商社）創業家出身で、同社４代目会長の八神良三の長女として、名古屋市千種区で生まれました。

八神純子の実家は、約3,000坪の邸宅です。3歳からピアノを、小学１年生から日本舞踊を習う！というお嬢様育ちで、幼い頃から歌が大好きで、自宅でザ・ピーナッツやシャーリー・バッシーの歌を壁に向かって歌い続け、両親を呆れさせていたそうです。

八神純子は、愛知県淑徳高等学校に進学してますが、高校在学中にヤマハのヴォーカルタレントスクールに通い、歌の練習に明け暮れてました。フォークギターのサークルも作り、ギターを持って他行の文化祭へも行っていたそうです。八神純子の声量はブレスが長く透明感があります。本当に歌が大好きで、シンガーソングライターになることが決められてましたね。

そして現在は、1986年2月に2歳年上のイギリス人音楽プロデューサー、ジョン・スタンレー（John Stannley）と、ハワイで挙式、結婚しました。現在カリフォルニア州シミバレーのウッドランチに在住。海外に住んで、日本で定期的にライブコンサートなんて、理想的な生活ですよね。