山本潤子さんは、ハイファイセットの時代に、「フィーリング」や「卒業写真」等がヒットし、また赤い鳥時代には、「翼をください」のヒット曲も有名です。
「卒業写真」はユーミンの作詞作曲で、ハイファイセットのデビュー曲でした。懐かしい学生時代を思い出させるとても素敵な曲です。ユーミンとは繋がりの深い関係だったようです。
ハイファイセットは、1994年に解散しました。解散後も、山本潤子さんはシンガーソングライターとして活躍していましたが、喉の不調から、2014年5月のコンサートを最後に、現在も復帰していません。
プロフェッショナルな生き方の山本潤子さんらしい決断なのかもしれません。そんな山本潤子さんの生き方を紐解きたいと思います。
山本潤子とユーミンとの関係は
山本潤子さんとユーミンこと荒井由実さんは、ユーミンが「赤い鳥」に在籍していた時期もあり、一緒に活動していたそうです。そして、ハイファイセットのデビュー曲は(作詞作曲・荒井由実)の「卒業写真」です。このように、ユーミンの楽曲を歌うグループ、ハイファイセットは、ユーミンと深い音楽的な繋がりがあります。
ユーミンは歌手というよりも、作詞・作曲家を志しており、ハイファイセットのデビュー曲「卒業写真」の中に出てくる言葉、「あなた」は、ユーミンの高校時代の憧れの体育の女性教師と、山本潤子さんをだぶらせていたそうで、それが歌詞の中の「あなた」という言葉で出て来ます。ユーミンの憧れの人、山本潤子さん。凄いですよね。
ユーミンが歌手として登場した以降も、山本潤子さん率いるハイファイセットとの関係は、非常に深く、次の曲「冷たい雨」もユーミンが楽曲を提供し、その後でセルフカバー。逆にユーミンが先にレコード化した曲を、ハイファイセットがカバーする。そんな深い親密な関係だったんですね。
山本さんが、ソロ活動をしている時に、ユーミンのライブに、曲のコーラスでライブに参加している動画もアップされてましたが、お2人は本当に素敵な関係です。
ユーミンの創る曲は、そこにいる人々の心情の表現や、風景の描写が素晴らしく、心に静かにスーッと入ってきます。切なさや孤独、希望が、美しい言葉で紡がれています。
そして山本潤子さんは、女性シンガーとしてのフォーク界の草分け的な存在で、透明感のある素敵な声と圧倒的な歌唱力ですから、ユーミンも憧れる存在なんですね。
山本潤子のWikiプロフィール
山本潤子さんは、1949年奈良県に生まれ、現在76歳です。4人姉妹の末っ子として生まれ、父親は呉服店を営んでいた。父親の実家のある大阪で大学2年迄暮らした。(帝塚山大学 卒業)
1969年、男女混合の4人で「赤い鳥」を結成。同年、第3回「ヤマハ・ミュージック・コンテスト」で、第2位のオフコース等を抑えて、「竹田の子守唄」でグランプリを獲得した。
1970年、日本コロンビアから「人生」でメジャーデビュー。
1971年、アルファ・アンド・アソシエイツに移籍。シングル「竹田の子守唄/翼をください」が大ヒット。「翼をください」は、音楽の教科書にも掲載されており、国民的ヒット曲で、30年以上も愛され続けている。
1973年4月、メンバーの山本俊彦さんと結婚。
1974年、「赤い鳥」解散、新グループ「ハイファイセット」結成。
1975年、「卒業写真」でデビュー。
1977年、「愛のフィーリング」のカバー曲「フィーリング」発表が大ヒットとなり、第28回NHK紅白歌合戦(紅組)に出場。その後、「冷たい雨」(作詞・作曲・荒井由実)、1991年には、「忘れないわ」(作詞・作曲・小田和正)がヒットする。
1994年、メンバー間の音楽の方向性に対する意見の相違等で、山本潤子さんは、ソロ活動を始め、他のメンバーもそれぞれの音楽活動を追求するようになり、これにより、グループとしての活動が自然消滅していきました。
2014年、2月のコンサートツアー終了と共に、喉の不調を理由に休養に入ることを発表した。潤子さんは、アレサ・フランクリンのような声になりたいという愛煙家でした。休養宣言時は65歳でした。
同年、3月に、赤い鳥、ハイファイセットと、公私にわたるパートナーだった、山本俊彦さん(67歳)が自宅で虚血性心不全の為急死。気丈に振る舞っていたとの事ですが、ツアー中のご主人の死は、本当にこたえたのでは、と思います。
同年、5月ツアー千秋楽の名古屋公演を最後に無期限休養に入りました。
山本潤子さんは、一見クールに見えますが、末っ子的なおおらかさがあり、性格は天然、との事です。2人のお嬢さんがいます。
まとめ
山本潤子さんの美しい声を聴きたいというファンが、いまだに多くいらっしゃいます。
2016年に、ファンのリクエストを元に選曲され発売された、CD‐BOX『Junnko Yamamoto ALL TIME SONGS』がリリースされています。赤い鳥を13曲、ハイファイセットを68曲、ソロから14曲と合計95曲を発表順に収録。発売・発表順なんて、山本さんの歴史をたどれて圧巻ですよね。
是非、名曲の数々を聴きたいですよね。